無意識の声

突然ですが、私は涙もろいです。

音楽を聴いて歌詞が刺さったとき、子どもからの誕生日プレゼントに感激したとき、誰かの言葉に感銘を受けたとき、満たされてるな～って心がいっぱいになったとき、など…

ぐわ～っとこみ上げてくるものを感じるんですが、そのとき同時に、どこからか声が聞こえるんです。


「恥ずかしい」


つい最近、好きなアーティストのライブ映像を観ていたときもそうでした。

歌声はもちろん、ご本人たちの空気感がすごく素敵で、ぐわ～っとこみ上げて来たのですが、家族が近くにいたせいか、「恥ずかしい」という心の声も同時に聞こえました。

その声を自覚したのは、そのときが初めてでした。



今までも、人前で泣くのは家族と言えども何か抵抗を感じて、できるだけ我慢していました。

そういえば、いつもどこかで「恥ずかしい」って思ってたな～って。


考えてみたら、小さい頃から、「泣くのはおかしい」「恥ずかしい」と、両親や祖母にバカにされたり怒られたり、泣くのを止められてきました。

泣きそうになると、無意識的にグッと堪えてしまう、というのが私にとっては当たり前でした。



でも、今回、その声にはっきり気付いたとき、

「それってほんと？」

って自問してみたんです。

感情はポジティブだろうが、ネガティブだろうが、湧いてくるのは自然なこと。

良いも悪いもないし、恥ずかしいことなんてないよな…

だったら我慢する必要ないんじゃないか…

そう思い、「泣いていいんだよ」って自分に言ってあげたんです。

すぐに何かが変わった訳ではないけど、自分に許可が出せたのって、私にとってはすごく大きいことでした。


他にも、無意識に自分に禁止していること、少しずつ緩めていきたいな～と思った出来事でした。